福知山線脱線事故19年、事故後にJR西入社は全体の68%…慰霊式で遺族「心底笑ったことないかもしれない」

乗客106人と運転士が死亡し、562人が負傷した2005年のJR福知山線脱線事故は25日、発生から19年となった。兵庫県尼崎市の事故現場に整備された追悼施設「祈りの 杜 」ではJR西日本が主催する追悼慰霊式が営まれ、犠牲者を悼んだ。
事故は、午前9時18分に発生。快速電車(7両編成)が脱線し、線路脇のマンションに衝突した。国の航空・鉄道事故調査委員会(当時)は、制限速度(時速70キロ)を大幅に超える時速約116キロでカーブに進入したことで起きたと結論づけた。
慰霊式には、遺族ら約330人が参列。長谷川一明社長は「重い反省と教訓に根差した安全の取り組みを進めている」と述べた。施設では、午後3時半~8時に一般献花が行われた。
長男(当時31歳)を亡くした女性(75)(神戸市灘区)は「事故のことが頭から離れない。楽しいことがあっても、心底笑ったことはないかもしれない」と話した。

JR西では、事故後に入社した社員が全社員(約2万5000人)の68%を占め、事故の風化を防ぐ取り組みが課題になっている。
事故の教訓を継承するため、大阪府吹田市の社員研修施設に事故車両を保存する施設を整備中で、25年12月頃の完成を目指している。

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