事故で手足が不自由になり、口にくわえた筆で詩や絵を描く活動を続けてきた星野富弘さんが亡くなりました。78歳でした。
出身地の群馬県みどり市によりますと、星野富弘さんはおととい午後6時半ごろ、みどり市にある入院先の病院で、呼吸不全のため亡くなりました。78歳でした。
星野さんは高崎市の公立中学校で教員をしていた1970年に、部活動の指導中に首を損傷し、手足が不自由になりました。
入院中の1972年から、口に筆をくわえて絵や詩を描き始め、これまでにおよそ1000点の作品を残してきました。中でも、詩と絵が一体となった詩画の創作に力を注ぎ、多くの人々に感動を与えました。
1990年には厚生大臣賞を受賞し、2006年に群馬県から名誉県民の称号を贈られました。
みどり市によりますと、葬儀とお別れの会は後日、関係者のみで行う予定で、あす午前9時から、みどり市の富弘美術館に記帳所を設けるということです。