自民党の“全敗”となった衆議院の補欠選挙から2日。岸田総理は、けさ初めて敗戦の弁を語り、「国民の信頼回復に努める」と訴えました。ただ、党内からは“ポスト岸田に向けた政局が始まる”との声が上がり始めています。
岸田総理「自民党の政治資金の問題が大きく重く足を引っ張ったことについては、候補に対しても地元の応援いただいた方々に対しても申し訳なく思っています」
けさ、神妙な面持ちでこのように話した岸田総理。保守王国・島根1区で惨敗するなど自民党への逆風が強まる中、「国民の信頼回復に努めていきたい」と訴えました。
“補選で1勝でもすれば総理は早期に衆議院を解散するのではないか?”そんな声も上がっていただけに、与党内からは岸田総理の“解散権”を封じる声が上がっています。
自民党・中堅議員「このまま総選挙に突っ込めば政権交代するよ」
連立を組む公明党からも…
公明党 山口那津男代表「政権に対する支持・信頼を回復すること、ここに力を注ぐということが一番大事なことだと思っています」
ある閣僚経験者は「解散する前に内閣改造・党役員人事をおこない、体制を立て直す必要がある」と話しますが、すでに岸田総理に見切りを付ける党幹部も出始めています。
自民党幹部「岸田さんの総裁選での再選はもうない。6月に通常国会が終わったあと、本格的な政局が始まるよ」
求心力の低下をどう取り戻すのか、岸田総理の正念場が続きます。