沖縄地方が梅雨明け 今年全国で一番早い夏の到来

沖縄気象台は今日6月20日(木)、沖縄地方が梅雨明けしたとみられると発表しました。平年よりも1日早く、昨年より5日早い夏の到来です。今年は沖縄の梅雨明けが全国で最も早くなりました。
ほぼ平年通りの梅雨明けに
太平洋高気圧の張り出しが強まり、沖縄地方では日差しの届いているところが多くなっています。この先1週間も、引き続き太平洋高気圧に覆われて晴れる日が多い見込みのため、沖縄気象台は梅雨明けの発表を行いました。▼気象庁の発表沖縄地方の梅雨明け 平年より1日早く、昨年より5日早い・梅雨明けには平均的に5日間程度の「移り変わり」の期間があります。・春から夏にかけての実際の天候経過を考慮した検討の結果、期日が見直しされる場合があります。
那覇市で観測史上3番目の雨量も
平年の梅雨明けは6月21日頃ですので、ほぼ平年通りの梅雨明けです。期間でみると、今年は梅雨入りが5月21日だったため、約1か月と平年よりは短い梅雨になりました(速報値)。ただ、沖縄本島では6月に入ってからの雨量が多く、那覇市では6月19日までに観測史上3番目の多さになる763.5mmを観測しています。6月14日には沖縄県豊見城市付近で記録的短時間大雨情報が発表されるなど、期間は短かったものの、大雨に見舞われた梅雨となりました。▼梅雨期間降水量(5月21日から6月19日まで)那覇 1095.5mm (346%)名護 865.5mm (285%)久米島 1139.0mm (323%)南大東島 209.5mm (74%)宮古島 785.0mm (321%)石垣島 436.0mm (177%)西表島 366.5mm (179%)与那国島 302.5mm (151%)※値は速報値でカッコ内は平年比
この先の天気予報
ウェザーニュースの予報でも、沖縄の各地では真夏の日差しが届く日が続く予想です。夏らしく急なにわか雨の可能性もありますが、梅雨の時期と違って短時間の雨がほとんどとなりそうです。各地で最高気温が30℃以上の真夏日が続き、朝晩も気温が下がらず25℃以上の熱帯夜が続く予想です。熱中症や強い紫外線に十分に注意してください。
各地の梅雨明けは
平年であれば奄美では6月後半に、九州~東北では7月中旬~下旬に梅雨明けの時期を迎えます。ウェザーニュースによる今年の梅雨の見通しでは、梅雨明けは全国的に概ね平年並と予想しています。7月後半になると太平洋高気圧が北への張り出しを強め、梅雨前線の停滞する位置は北上し、不明瞭になると予想しています。
梅雨入り・梅雨明けの発表は速報値 秋に見直されることも
梅雨は大雨による災害が発生しやすい時期であり社会的関心が高いことから、気象庁では現在までの天候経過と1週間先までの見通しをもとに、速報的に「梅雨入り」「梅雨明け」の発表を行っています。あくまで予報を用いた速報であるため、平年値等の統計に用いられる確定値は、実際の天候経過を考慮して秋になってから更新されることがあります。2022年には梅雨入り・梅雨明けの期日が秋になってから大幅に見直され、20日間以上もの大修正となった地域もありました。

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)

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