天皇陛下に英国最高勲章「ガーター勲章」、明治から5代続けて天皇に授与

天皇陛下とチャールズ国王は25日、日英の最高勲章「大勲位菊花章 頸飾 」と「ガーター勲章」を贈りあった。同勲章は明治から5代続けて天皇に授与されたことになる。キリスト教圏の君主を除くと異例の処遇で、日英の強固な絆が示された。
ガーター勲章は1348年、舞踏会で伯爵夫人が靴下留めの「ガーター」を落とし、嘲笑されそうになった時、国王エドワード3世がそれを拾って自分の脚につけ、「思い 邪 なる者に災いあれ」と言って救ったことがきっかけで誕生したとされる。
ネックレスの頸飾、肩から下げる大綬章、星形の勲章、国王の言葉を記したガーターからなり、男性は左膝、女性は左腕にガーターを付けるとされてきたが、今は着用しないという。
受章者を決めるのは英国君主で、君主自身や王族、騎士のほか、外国君主も対象だ。明治天皇は日露戦争直後の1906年に授与された。昭和天皇は日英が開戦した41年に 剥奪 されたが、71年の訪英時に復帰した。
陛下がチャールズ国王に贈られた大勲位菊花章頸飾は1888年に制定された。菊花章はネックレスの頸飾と肩からかける大綬章に分かれ、頸飾が最も位が高い。
国王には皇太子時代の1971年、昭和天皇が英国公式訪問の際、大綬章を贈っており、今回の訪問にあたり、14日の閣議で大勲位菊花章頸飾の授与が決定した。英国君主に対しては明治時代のエドワード7世国王以来、6代続けての授与となった。

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