特定抗争指定暴力団「絆会」の本部事務所付近をうろついたとして、大阪府警は１１日、暴力団対策法違反の疑いで、絆会と対立する特定抗争指定暴力団山口組「弘道会」傘下組織幹部、羽田力（ちから）容疑者（４５）＝長野県松本市＝と組関係者とみられる無職、佐藤淑晴（としはる）容疑者（５８）＝同＝を逮捕したと発表した。府警は絆会関係者を襲撃する予定だったとみている。うろつき容疑での逮捕は全国初。
２人の逮捕容疑は、９～１０日、共謀して大阪市中央区の絆会本部事務所付近を乗用車や徒歩でうろついたとしている。
警戒中だった府警の警察官が１０日、事務所付近で不審な車を発見。２人が車から降りたところを任意同行し、逮捕した。
暴対法では、特定抗争指定暴力団の組員が対立組織の居宅や事務所付近をうろつくことを禁止行為と規定。絆会と山口組は６府県の公安委員会が６月、特定抗争指定暴力団に指定していた。