SNS上でウソの投資話を持ちかけられ、福岡市の50代の男性が現金560万円をだまし取られました。この男性は同じ時期に「イエメンの女性軍医」を名乗るアカウントから戦場から離脱するための航空機代などとして、102万円をだまし取られています。
警察によりますと、福岡市中央区の50代の会社経営の男性は2024年6月、女性名義のアカウントからダイレクトメッセージを受け取り、アプリを使ったウソの投資を持ちかけられました。
男性は7月、運用資金の名目で指定された口座に4回にわたり、合わせて560万円を振り込みだまし取られました。その後、現金を引き出すには高額の手数料が必要と言われ、被害に気づきました。
この男性は7月にも、「イエメンの女性軍医」を名乗るアカウントからSNSで「戦場から離脱して日本に行こうと考えている。航空機のエージェントに連絡を取ってほしい」とと依頼され、指定されたメールアドレスの人物の指示で航空機代などとして102万円を振り込み、だまし取られました。
また、福岡市博多区の70代の会社員の男性は6月、SNS上で投資家を名乗るアカウントとそのアシスタントを名乗るアカウントに「大手証券会社が期間限定で、グループメンバーだけ特別に株投資で高額の利益が出るイベントを行うので参加して」「株はこちらで買うので指示した時に売るだけでいい」などと誘われ、翌月に4回にわたり計540万円を振り込み、だまし取られました。
さらに「1000万円を立て替えて追加投資したので、その分を振り込んでください」とメッセージが届き、被害に気づきました。
福岡県内ではことしに入って6月末までに、SNS型の投資詐欺とロマンス詐欺による被害額がおよそ35億円に上っています。警察は「面識のない人からお金の話が出たら詐欺を疑って」と呼びかけています