24日は道北を中心に記録的な大雨となり、空知の雨竜川が氾濫するなど、周辺の農家や工場は大きな被害を受けました。
一夜明け、復旧作業が始まっています。
(農家 村上昌敏さん)「こういうのが泥ですね」
深川市の農家・村上昌敏さんです。
順調に育っていたソバは無残にも倒れ、泥だらけになっていました。
(農家 村上昌敏さん)「おそらく収穫はゼロでしょうね。ことしは収穫期待できたんですけどね…残念ですね」
前線を伴った低気圧が道内を通過した影響で、記録的な大雨となった道北。
空知の北部を流れる一級河川・雨竜川は氾濫し、濁流が襲いました。
村上さんの畑と水田も冠水。
木々や泥なども流れ込みました。
(農家 村上昌敏さん)「めりこんじゃってる」
2023年も雨竜川が氾濫し、ソバの収穫がほぼなかったと話す村上さん。
それだけにショックを隠しきれません。
(農家 村上昌敏さん)「2年連続は過去に例がなかったので、まさかこうなるとは予想していなくて…異常気象なんでしょうね」
大雨の影響は住宅にも…
道によりますと、住宅合わせて8件が床上・床下浸水の被害をうけたほか、工場などの建物34件が浸水しました。
鷹栖町で工場を営む高本裕也さんも浸水被害にあいました。
(ヒロヤ 高本裕也さん)「なにから手を付けていいか分からない。ひどいもんな」
鷹栖町では23日から激しい雨が降り続き、工場は浸水。
一時は腰の高さまで水につかったといいます。
泥だらけになってしまった資材や工具。
(記者)「洗えば使えるんですか?」
(従業員)「いや、使わないですね」
(従業員)「もう使えないね、捨てたほうがいいよ」
被害額は1500万円ほどだといいますが、取引先や従業員のために、復旧に向けて取り組んでいます。
(ヒロヤ 高本裕也さん)「『頑張れよ』『なんかあったら助けるからな』って仲間から言われて、頑張らないといけないなって。頑張っていこうかなと思っています」
至る所に爪痕を残した記録的大雨。
引き続き土砂災害などには注意が必要です。