診察せずに診断書を不正に交付したとして、医師法違反の罪に問われた医師大久保愉一被告(46)の判決が25日、京都地裁であり、川上宏裁判長は「診断書の社会的信用性を害する悪質な犯行」として、罰金30万円(求刑罰金50万円)を言い渡した。
大久保被告は難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者から依頼を受け、元医師山本直樹被告(47)=嘱託殺人罪などで有罪=と共謀して患者に薬物を投与し殺害したなどとして、今年3月の一審判決で懲役18年とされた。両被告とも控訴するなどしている。
判決によると、大久保被告は2018年10月、山本被告を診察していないのに「異常なし」などと記載した診断書のデータを作成。山本被告にメールで送信し、山本被告が当時勤務していた病院に交付した。
[時事通信社]