職務質問中に一般の10代の男性に暴行を加えるなどとして、熊本県警は、40代の男性巡査長を26日付けで停職3か月の懲戒処分としました。
停職3か月の懲戒処分を受けたのは、熊本県内の警察署の地域課に所属する40代の男性巡査長です。
県警によりますと、巡査長は今年4月、県内の集合住宅で起きたもめ事の110番通報を受け、職務質問中に話を聞いていた10代男性の首を後ろからつかむ暴行を加えたということです。
また、10代女性への職務質問中には、高圧的な態度で「ガキ」などと発言したため、同僚の警察官が2人を引き離そうとしたところ、巡査長は同僚警察官の胸を複数回殴打して転倒させ、全治約10日のけがをさせたということです。
巡査長は過去数年間、上司の指示に従わないなどの理由で継続して指導を受けていました。
県警は、26日付で特別公務員暴行陵虐などの罪で熊本地検に書類送検しました。巡査長の氏名や年齢については「警察庁の処分の発表指針を参考にした」として公表していません。
今回の処分について熊本県警本部監察課の松見恵一郎主席監察官は、「被害者をはじめ県民の皆様に深くおわび申し上げます。全職員に対する指導を徹底し、県民の皆様の信頼回復に全力を尽くしてまいります」とコメントしています。