山形・秋田の記録的な大雨、行方不明4人に…二次被害の恐れから捜索中断も

記録的な大雨に見舞われた山形、秋田両県では27日も行方不明者の捜索活動が続いた。山形県酒田市では、新たに1人の行方が分からなくなり、両県合わせた行方不明者は4人となった。
同県では、新庄市で流されたパトカーに乗っていた警察官2人のうち1人が死亡、1人が行方不明となったままだ。県警は27日、死亡したのは、新庄署地域課巡査長の玉谷凌太さん(26)と判明したと発表した。死因は溺死。
酒田市では、市内の女性(86)が行方不明になっていることが判明。大雨で避難しようとしていたとみられる。
秋田県湯沢市では、土砂崩れで行方不明になった60歳代の男性作業員を捜索していたが、二次被害の恐れから現地の捜索を中断。同じく行方不明の大仙市の男性会社員(42)も発見されなかった。
両県の各市町村などによると、27日午後3時時点で、山形では少なくとも11市町村で床上浸水186棟、床下浸水383棟、8棟が全壊するなどし、戸沢村などで計428人が避難所に避難。秋田では、少なくとも11市町村で床上浸水51棟、床下浸水133棟、半壊1棟などとなっている。
宮城県大崎市では、渓流釣りに出かけ、行方不明になっていた男女3人が、27日に自力で下山した。増水で下山できなかったという。

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