4日午後4時20分頃、青森県東北町上笹橋の温泉施設「東北温泉」で、3階建ての建物裏の斜面が崩れ、土砂や樹木が1階の男湯のガラスを突き破って流れ込んだ。施設によると、男湯の客4人は直前に避難したが、このうち男性1人がガラスの破片で足に軽傷を負った。
崩れた斜面は、国道394号の下に位置している。県上北地域県民局は、国道のうち斜面側の1車線や歩道を通行止めにした上で、現地を調査している。
同局の千葉健夫局長は5日、報道陣の取材に「国道や周辺の建物の安全を確保した上で調査を進め、対策を講じる」と述べた。同温泉では、「発生があと1、2時間遅かったら、客が多く、さらに危険だった」としている。
県によると、周辺では4日午後4時半までの1時間で43ミリの雨量が確認されたという。