留置中の70代容疑者死亡 西成署、手足を拘束 大阪府警が経緯調査

大阪府警は15日、西成署に留置されていた70代の男性容疑者が14日に死亡したと発表した。経緯を調べている。
府警留置管理課によると、男性は同じアパートの住民とけんかになり、9日に暴行容疑で逮捕。頭に軽いけがをしていたため、病院で治療後の10日から留置された。
男性が留置場内で大声を上げたり署員にかみついたりしたことから、署は13日未明に2回、「戒具(かいぐ)」と呼ばれるベルト手錠などを男性に使用。計約30分間、手足を拘束したという。
2回目の拘束中だった午前4時すぎ、苦しそうに呼吸しているのを署員が発見。病院に搬送されたが、14日夕に死亡が確認された。
司法解剖の結果、死因は急性硬膜下血腫だった。ただ、逮捕前のけんかが原因とは考えにくく、戒具の使用も適正で因果関係は不明だという。
府警留置管理課の羽釜光成調査官は「亡くなられた方には心からご冥福をお祈り申し上げる。引き続き適正な留置管理業務に努める」とコメントした。【二村祐士朗】

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