台風7号の接近を受け、東京湾で初めて海上交通安全法に基づき発出された「湾外避難・入湾回避勧告」について、海上保安庁は16日、対象となった大型船約40隻がすべて、台風の最接近を前に湾外に避難したと明らかにした。
同勧告の対象になったのは、風の影響を強く受ける▽長さ160メートル以上のコンテナ船、タンカー▽長さ200メートル以上の客船、貨物船▽2万5000総トン以上の液化ガス船――などの高リスク船。従わない船への退去命令が出たケースはなかった。
一方、千葉県・舞浜沖などの東京湾北部では、勧告対象外の中・小型船が多数、いかりを下ろしてとどまる「 錨泊 」を行い、台風に備えた。16日午後4時現在、約240隻が東京湾内で錨泊しており、強い風に流される船がないか、海保が警戒を続けている。