岸田文雄首相の後継を選ぶ自民党総裁選(9月27日投開票)に「小石河連合」と呼ばれた3氏がそろって出馬する流れとなってきた。石破茂元幹事長(67)は24日に立候補を表明。河野太郎デジタル相(61)=衆院神奈川15区=は26日に会見を行い、小泉進次郎元環境相(43)=11区=は30日の会見実施で調整に入った。前回総裁選での連携から一転、激しい対決が予想される。
3氏とも報道各社の世論調査では常に上位を争う。岸田首相が総裁任期満了での退陣を表明した後に行われた共同通信の調査では、「次の総裁」として自民支持者が選んだ1番手は小泉氏で24.2%。石破氏が21.0%、河野氏が11.2%と続いた。トップ3で過半数を占める勢いで、出馬意向を示す他の議員の脅威となっている。
前回総裁選には小泉、石破両氏の支援を受けた河野氏が出馬。1回目の党員票(382票)で4割超の169票を得たが岸田氏を引き離せず、決選投票に進んだものの国会議員票を呼び込めずに敗れた。
今回の総裁選で3氏が結果としてたもとを分かったのは自民派閥の裏金事件の影響が大きい。衆院任期が1年余となって「選挙の顔」として若返りを期待する雰囲気が党内に広がってきたことも背景だ。