福岡県警は24日、南署留置管理課巡査部長の北川俊二容疑者(38)=福岡市早良区百道浜4=を、性的姿態撮影処罰法違反(撮影)容疑で現行犯逮捕した。「ストレス発散や性的欲求を満たすために盗撮した」と容疑を認めているという。
逮捕容疑は24日午後5時40分すぎ、同区百道浜2のシーサイドももち海浜公園の公衆トイレで、スマートフォンを女性トイレ個室下のすき間から手で差し入れ、旅行に来ていた20代の韓国人女性の下半身を動画撮影したとしている。
県警によると、女性がスマホに気づき、旅行の同行者でトイレ外にいた30代の韓国人男性に被害を訴えた。男性らが鍵が掛かったトイレ個室内から出てくるよう促すと、個室上のすき間から逃走。約120メートル先で自転車に乗ろうとしていたところを男性が取り押さえ、駆けつけた警察官に引き渡した。
北川容疑者は泊まり勤務を終えて、この日は非番だった。余罪の有無などについても今後調べる。
県警の懲戒処分者数は今年に入り既に12人で、6月までの上半期の都道府県別で最多だ。25日未明に記者会見した県警の土谷武紀首席監察官は「警察職員がこのような犯罪で逮捕されたことについて、県民及び被害者の方に深くおわび申し上げます」と謝罪した。【宗岡敬介】