台風10号は西回りへ 今後も動向注意
台風10号(サンサン)の進路は、発生当初の予想よりも西寄りに変わり、移動速度も遅くなっています。この西寄りの進路により、台風は海面水温が30℃以上の海域を通過することになります。さらに、移動速度が遅いため、大気中に放出された多くの水蒸気をエネルギーとして取り込むことができ、台風の発達にとって好条件です。現在、台風は「強い」勢力を保っていますが、日本列島に接近する頃には「非常に強い」勢力にまで発達する可能性があります。この台風からもたらされる湿った空気の影響で、西日本や東日本の太平洋側を中心に、強雨や雷雨、大雨に警戒してください。沿岸部では高波にも注意が必要です。
台風から離れていても荒天のおそれ
北日本では、前線の影響で雨が降りやすい状況が続く見込みです。 台風がもたらす暖かく湿った空気が加わることで、強雨や雷雨、雨量のまとまりに注意が必要です。来週の中頃は、台風が温帯低気圧に変わりながら北海道付近に接近する可能性があり、大雨や暴風など大荒れとなるおそれがあります。たとえ台風から離れていても、最新の気象情報を確認し、必要に応じて早めの避難準備や対策を進めるよう心がけてください。
気温はやや控えめでも蒸し暑さ続く
厚い雲により日差しが遮られ、気温の上昇が抑えられます。そのため、40℃に迫るような猛暑は一時的に収まる見込みです。しかし、湿度は依然として高く、蒸し暑さを感じる日が続きます。天気にかかわらず、引き続き熱中症対策をしっかりと行うようにしてください。台風が過ぎ去った後は、次第に天気が回復し、日差しも戻るとみています。大阪など西日本では、再び最高気温が35℃を超える猛暑日が予想され、秋らしい涼しさはまだ先になりそうです。