埼玉県所沢市は11日、DV(家庭内暴力)被害を受けた男性の現住所が記載された書類を、加害者である別居中の妻に誤って交付したと発表した。男性は、ホテルに避難せざるを得なくなったという。市は男性に謝罪したうえで、「転居関連の費用を負担することを検討する」としている。
発表によると、男性は5月、妻に現住所が伝わらないようにするため、市にDV被害者への支援措置を申請した。だが、妻が8月8日に戸籍の付票の写しの交付を求めた際に、市が男性の現住所が記載されたまま書類を交付した。
妻側の弁護士がこの書類を持っていることに、男性が気付いて判明した。