老人ホームで同居の夫を殺害容疑 81歳妻を逮捕 「介護疲れた」

一緒に入居する老人ホームで夫を殺害したとして、大阪府警は13日、大阪市西成区の無職、山田孝子容疑者(81)を殺人容疑で逮捕した。容疑者は施設で夫の身の回りの世話をしていたといい、「間違いありません。介護に疲れました」と容疑を認めているという。
逮捕容疑は13日正午から午後1時ごろまでの間、西成区にある住宅型有料老人ホームの一室で、夫の勝利さん(85)の首を電源コードで絞めるなどして殺害したとしている。
府警西成署によると、容疑者から呼び出された施設のヘルパーが、ベッドの上でぐったりしている勝利さんを発見して119番。勝利さんは搬送先の病院で死亡が確認された。ヘルパーが駆け付けた際、山田容疑者も首に電源コードを巻き付けており、署は無理心中を図ったとみている。容疑者にけがはなかった。
2人は老人ホームの同じ部屋で暮らしており、持病でほぼ寝たきりの勝利さんを山田容疑者やヘルパーが介護していた。府警の調べに「夫の将来を考えると不安しかなかった。殺して楽にしてあげたかった」と話しているという。府警は勝利さんの遺体を司法解剖し、死因を調べる。【井手千夏】

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする