請願“自作自演” 維新系の千葉市議2人に辞職勧告 現時点で辞職の考えない

千葉市議会は9月17日、市民の了承を得ないまま請願を捏造して議会に提出していたとして、関与していた市議2人に対する辞職勧告決議案を全員賛成で可決しました。
この問題は千葉市議会の会派、「日本維新の会・無所属の会」所属の桜井崇市議と大平真弘市議の2人が、市民の了承を得ずに署名を代筆するなど、請願書を捏造して議会に提出していたとされるもので、請願は要件を満たさないとして無効となっています。
17日の本会議で、2人に対する議員辞職勧告決議案が提案され、自民党市議団の中島賢治市議が提案理由を説明しました。
その中で、2人の行為は、「社会の信頼を失墜させ、悪質極まりないもの」と断じ、「政治的・道義的責任は免れず、断じて許されるものではない」と批判しました。
この後、採決が行われ、辞職勧告決議案は全員賛成で可決されました。
採決後、桜井市議と大平市議の2人はそれぞれ記者団の取材に応じました。
桜井崇 市議 「今回私の不手際で議会を混乱させたことを深く反省し、お詫び申し上げます。議員辞職勧告案には前提事実に誤解があるものと思われる。法令違反とのご指摘は当たらないため、議員辞職に値するものではないと確信している」
大平真弘 市議 「関係者、市民の皆様に大変ご迷惑をおかけしたことを深くお詫びします。弁明・発言の機会がなく、このような結果になってしまったことは誠に遺憾」
桜井市議と大平市議はいずれも、所属会派を離脱するとしていますが、現時点で議員辞職する考えはないとしています。
なお、今回可決された議員辞職勧告には法的な拘束力はありません。

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