元妻は「検索履歴が残らない設定に」 “紀州のドン・ファン”殺害事件 スマホ分析の警察官が法廷で証言

「紀州のドン・ファン」と呼ばれた資産家の男性が殺害された事件の裁判で、捜査にあたった警察官は元妻のスマートフォンについて、「検索サイトの履歴が残らない設定にしたと考えられる」と証言しました。
起訴状などによりますと元妻の須藤早貴被告(28)は2018年5月、夫だった野崎幸助さん(当時77)に和歌山県田辺市の自宅で致死量の覚醒剤を摂取させ、殺害した罪に問われています。
これまでの裁判で検察は、須藤被告が事件前に「覚醒剤過剰摂取」や「完全犯罪」などの言葉を自身のスマートフォンで検索していたと主張しています。
17日の裁判では検察側の証人として、スマートフォンの分析をした警察官が出廷しました。
須藤被告のスマートフォンに残るデータでは、事件前はユーチューブに比べ検索サイトの履歴が少ないといい、その理由を検察から問われた警察官は、「(須藤被告が)検索サイトの履歴が残らない設定にしたと考えられる」と証言しました。
一方弁護側は、別の証人への尋問の際に、検察側が証拠として提出している検索履歴は抜粋されたものと指摘し、テレビのバラエティ番組などについても検索履歴があるとしました。
裁判は12月12日に判決が言い渡される予定です。

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