新幹線トラブル続きで大丈夫か 「東北」は走行中に連結外れ、「山陽」は保守作業長引く

山陽新幹線の広島-小倉間で2024年9月23日、始発から長時間にわたって運転見合わせが続いた。11時30分ごろに運転を再開したが、3連休の最終日とあって、大勢の利用客に影響が出た。
19日には、東北新幹線が走行中、連結部分が外れ分離するトラブルが発生。1週間で2度、東西で新幹線が数時間ストップする事態となった。
5時間以上ストップ、ごった返す駅
山陽新幹線の長時間運転見合わせは、保守工事でのトラブルが原因だ。各社報道によると、山口県山陽小野田市の埴生トンネルで作業に当たっていた車両が、不具合で動かなくなった。22日夜から行われていた保守作業も長引き、始発までに間に合わなくなったのだという。
5時間以上の運転見合わせとなり、運行再開後も遅延が生じた。Xを見ると、列車を待つ人でごった返す駅構内や新幹線ホームを撮影した写真・動画が複数投稿されていた。
その4日前。東北新幹線では前代未聞の事態が起きていた。時速315キロで走行していた「はやぶさ・こまち」の連結部分が外れたのだ。自動的にブレーキがかかって停止したため、大きな事故にならなかったのが幸いだが、あってはならないトラブルだ。
JR東日本の発表によると、停車した後の車両間距離は約300メートル。ブレーキに異常があったらと思うと、ヒヤリとする。
このときも、5時間にわたり運転見合わせとなった。
1月には停電で終日運休
実は東北新幹線は、2024年だけでも運行上のトラブルで複数回、長時間ストップしている。
1月23日、架線トラブルが原因で停電が発生。東北新幹線の東京-仙台間に加えて上越・北陸新幹線の東京-高崎間の上下線で終日、運休となった。このときは復旧作業にあたった作業員2人が感電、やけどを負い搬送された。
3月6日にはJR郡山駅で列車がオーバーラン。同29日は送電トラブル、4月2日はJR福島駅で工事車両が油漏れを起こし、いずれも数時間の運転見合わせにつながった。

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