東電使用済み燃料、きょう搬出 国内初、青森の中間貯蔵施設へ

東京電力は24日、国内で初めて、青森県むつ市にある中間貯蔵施設へ柏崎刈羽原発(新潟県)の使用済み核燃料69体を搬出する。原発敷地内の港で専用の運搬船に積み込み、同日中に出発。26日にもむつ市の港に到着、施設に搬入する。再稼働を目指す柏崎6、7号機の保管プールは容量の上限に近づいており、燃料搬出を進め逼迫を解消する狙い。
東電は柏崎原発から2025年度に専用容器を2基(燃料138体相当)、26年度に5基(345体相当)を中間貯蔵施設に移送する計画。ただ最終的な受け入れ先となる青森県六ケ所村の再処理工場は完成しておらず、施設での保管が地元との協定で最長50年とする期間を超える懸念がある。
搬出する燃料69体は長さ約5.4メートル、直径約2.5メートル、重さ約120トンの金属製容器に入れ、4号機内で保管している。むつ市の中間貯蔵施設は燃料搬入後、検査を経て10月末に操業を始める。
柏崎1~7号機全体の使用済み核燃料は1万3752体で、保管容量の8割に達する。6、7号機では9割を超える。

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