【知床沖沈没事故】「自分は怒りしかなくて…」家族が行方不明の男性、写真や思い出の品を携えて捜査協力 一方、1管本部は「KAZUⅠ」船長を書類送検

北海道知床半島沖で起きた観光船沈没事故で、運航会社社長の桂田精一容疑者が逮捕・送検されてから1週間あまり。 家族が行方不明となっている男性が26日、捜査協力のため検察を訪れ、いまの思いを伝えました。
その品々に、家族の面影が残っています。
元妻と息子(当時7)が行方不明 北海道帯広市の男性 「写真や思い出の品を、持ってきてほしいと言われていて、この眼鏡も海に飛び込まなくてはいけなくなったときに、(元妻が)カバンにしまってあげたんだと思う」
観光船「KAZUⅠ」の事故で元妻と当時7歳の息子が行方不明になっている北海道帯広市の男性です。息子のリュックサックなどを携え26日、検察のもとを訪れました。
今の思いを伝えるためです。
元妻と息子(当時7)が行方不明 帯広市の男性 「(桂田容疑者に対して)自分は怒りしかなくて、本当に許せないという思いを伝えて来た。(検察は)被害者家族の言葉にできる限り応えたいと」
「証拠隠滅のおそれがある」として、1管本部が運航会社社長の桂田精一容疑者を逮捕してから1週間あまり。
桂田容疑者の弁護人は「逮捕直前まで聴取などに応じていて、今さら身体拘束の必要はない」として、最高裁に桂田容疑者の釈放を求める特別抗告を行っています。
捜査が続く中、新たな動きが…。
1管本部は26日、「KAZUⅠ」の船長豊田徳幸容疑者についても、出航前の適切な検査のほか、当日も天候の悪化から出航中止などをする義務があったのにこれらを怠り、乗客乗員を死亡させたとして業務上過失致死などの疑いで、容疑者死亡のまま書類送検しました。

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