【速報】「なぜ今までやってくれなかったの?」森友公文書改ざん 財務省職員が赤木雅子さんに開示文書の概要を説明 職員に訴え「待つのはもう限界」初回開示は2000ページ見込み

森友学園に関する財務省の決裁文書改ざん問題を巡り、国が開示方針を示した関連文書について、財務省の担当者が近畿財務局の元職員・赤木俊夫さんの妻・雅子さんに概要を説明しました。
財務省近畿財務局の職員だった赤木俊夫さん(当時54)は森友学園への国有地売却をめぐり、決裁文書の改ざんを命じられたことを苦に自ら命を絶ちました。
妻の雅子さんは当時の指示系統を知りたいと、財務省側に対し任意で検察に提出した文書などを開示するよう求めていましたが、財務省側は文書が存在するかどうかも明らかにせず不開示を決定。
雅子さんは決定の取り消しを求めて提訴し、1審は敗訴したものの、今年1月に大阪高裁は不開示決定の取り消しを国に命じ、国は、上告を断念しました。
その後、3月上旬、財務省の加藤大臣が、森友学園問題に関する財務省の決裁文書について、今後1か月をめどに関連文書を開示する考えを示していました。
そして、19日、財務省の担当者が赤木俊夫さんの妻・雅子さんと大阪市内で面会し、担当者が開示予定の文書の概要を説明しました。
概要を受け取った雅子さんは、「なぜ夫が亡くなった時にやってくれなかったのですか」などと職員に訴えかける場面もありました。
(赤木雅子さん)
「開示まで1年かかると言っていたけど、夫が亡くなってから丸7年、裁判始めて5年なんですよ。17万枚と数えられるなら、1年と言わずにはやく、待つのはもう限界です。早く開示してほしい」
「夫が亡くなった時にその気持ちを示してくれれば、こんなことにならずにすんだんですよ、夫が亡くなった理由はわかっていない、それを知りたいだけで7年もかかるんですよ」
「何で今までやってくれなかったのですか?最大限に私の気持ちを尊重する気持ちがあるのであれば、夫も一生懸命仕事をしていたので教えてもらってもいいと思うんですよ」
▼開示予定の文書は「森友学園の土地取得~売買契約締結に至る」まで約2000ページ
今回、4月に開示予定の文書は約2000ページにわたり、2013年6月~2016年6月までの森友学園との土地取引に関する経緯(森友学園の土地取得要望、貸付契約の締結、新たな地下埋蔵物の発見、売買契約の締結に至るまで)の文書が時系列順に綴じられ、近畿財務局に存在していたものだということです。
開示予定の文書には「森友学園と打ち合わせ」「国会議員とのご相談」や応接記録などの題名が含まれていまし た。
これまでに俊夫さんが改ざんの過程を記したいわゆる「赤木ファイル」が国から雅子さんに開示されていました。
また、加藤大臣は公文書の改ざんを苦に自殺した近畿財務局元職員の赤木俊夫さんがまとめた文書については6月上旬をめどに開示する考えを明らかにしていて、職員個人のメモなどの文書も定期的に開示し、主要な文書は「1年以内に開示するよう努力したい」としています。

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