大阪府が展開する健康啓発活動「健活10」をめぐり、“知事が出演している動画の制作費が1億2000万円にのぼる”という旨の投稿がSNSで確認されたことについて、大阪府の吉村洋文知事は3月24日、「金額はデマであり、部局への名誉棄損である」として、投稿者らに謝罪と訂正を求めました。
大阪府は、府民の生活習慣改善や健康寿命延伸につなげようと「健活10」というプロジェクトを展開していて、専門のYouTubeチャンネルも開設し、楽曲やダンスの動画を掲載しています。
府によりますと、このチャンネルで3月21日にアップロードされた、吉村洋文知事が健康医療部の職員らと一緒にダンスをしている動画をめぐり、X(旧:Twitter)上で「動画の制作費に1億2000万円の公費が投入されている」という旨の投稿が複数確認されたということです。
吉村知事は3月24日、記者団に対し、「動画制作に実際に要した費用は約200万円」と明らかにしたうえで、“動画制作費が1億2000万円”という旨の投稿について、「1億2000万円と広めているというのはデマです。Xで上げている方はただちに削除してください。部局に対する名誉毀損にもなりますので、削除をしてもらいたい」「1億2000万円と発信した方、またはリポストした方は、謝罪の言葉とともに訂正と削除をお願いします」と強く求めました。
府によりますと、万博での関連イベントの開催やプロモーションの費用も含め、「健活10」全体の今年度・来年度の事業費の総額が約1億2000万円だということです。