兵庫県姫路市は2日、夫から「離婚届不受理」の申し出があったにもかかわらず市職員が戸籍上必要な処理をしなかったため、60歳代夫婦の離婚が成立するミスがあったと発表した。
発表では、4月9日に夫が市役所の住民窓口センターを訪れ、離婚届を受理しないよう求める申出書を提出したが、担当職員が戸籍システムへの登録を怠った。3日後、妻が市役所へ離婚届を提出し、そのまま離婚が成立した。
18日、申出書とシステム上の登録を照合する定期点検で判明。市は2人に謝罪し、法務局姫路支局へ報告して戸籍を訂正した。判明後に夫は離婚届不受理の申し出を取り下げた上で離婚届を提出し、改めて離婚は成立したという。
担当職員は「登録処理が必要なことはわかっていたが、忙しさもあって失念してしまった」と話したといい、センターは「定期点検を頻繁に実施するなどして、再発防止に努めたい」としている。