17日午前11時25分頃、栃木県那須塩原市の東北新幹線下り線で、回送列車(7両)が車両故障により停車した。回送列車を動かすため、東北新幹線は東京―仙台間で約5時間半にわたって運転を見合わせた。
JR東日本によると、回送列車の後続を走っていた「はやぶさ17号」(乗客682人)と「やまびこ57号」(同480人)は、宇都宮―那須塩原間に停車。やまびこ57号は宇都宮駅に引き返し、はやぶさ17号の乗客は、上り線の列車に渡り板を使って移動した後、宇都宮駅に向かった。
このトラブルで、上下線計80本が運休するなど、約5万4700人に影響が出た。JR東が回送列車の故障原因を調べている。
修学旅行ではやぶさ17号に乗車していた兵庫県の男子高校生(16)は「渡り板で移動する時は恐怖感もあったが、駅員の声かけもあり混乱はなかった」と振り返った。