沖縄・玉城知事「映像が外部に出るのはどうなのか」 辺野古沖事故時の防カメ公開を疑問視

沖縄県の玉城デニー知事は13日、名護市辺野古沖で船2隻が転覆し同志社国際高(京都府)2年、武石知華(ともか)さん(17)ら2人が死亡した事故を巡り、2隻が出航した辺野古漁港に設置された防犯カメラ映像について「ああいう映像が外部に出るというのはそもそもどうなのか」と疑問視した。県庁に登庁後、記者団の取材に応じた。
産経新聞が公開した防犯カメラ映像には、事故前後の詳細な状況が映っていた。映像公開を疑問視した玉城氏に対し、産経新聞の記者が「それはどういう意味か」と尋ねると、「あれは捜査の証拠資料。映像は確認したが、コメントは特に差し控えなければならないだろう」と述べた。
映像には、救助された生徒らが漁港に搬送される緊迫した様子が記録されていた。船に乗らず港で待機していた先発組引率の女性教師とみられる人物と後発組を引率した男性教師とみられる人物も確認できたが、映像からは、抗議船「平和丸」の男性船長とみられる人物も含めた3人が救助された生徒たちの点呼を取る様子や、安否確認などを行う様子もうかがえなかった。
知華さんの父親は10日、インターネットの投稿プラットフォーム「note」を更新し、映像について「私は公開に先立ち、編集前の全編を確認しました。知華が搬送される部分は、私にとっては繰り返し見られるものではありませんが、1時間も海中にいた知華を懸命に救命を試みてくださる方々の姿が見て取れました」とつづっていた。
辺野古漁港に設置された防犯カメラ映像を巡っては、芥川賞作家の目取真(めどるま)俊氏(65)が自身のブログで「遺族は望んでいたのだろうか」と映像公開を疑問視。これに対し、知華さんの母親は「防犯カメラに映る娘についてプライバシーに関する指摘もあるようだが、むしろ(映像が)公開され、事実が明らかになったという社会的意義は大きく、問題があるとは考えていない」とのメッセージを産経新聞に寄せていた。(大竹直樹)

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