【東京】小野田紀美防衛政務官は24日午前、防衛省で記者会見し、北朝鮮が「衛星の打ち上げを試みたとみられる」との分析を発表した。一部は沖縄本島と宮古島の間の上空を通過していたとも明らかにした。
小野田氏は、衛星とみられる物体は1発で、複数回分離したと説明。24日午前3時58分ごろから同4時5分ごろまでの間、朝鮮半島西側の公海上やフィリピンの東の太平洋などに分離した物が落下した。いずれも、北朝鮮が予告していた区域の外だったという。
自衛隊による落下物などへの破壊措置は実施しなかった。県内に展開している航空自衛隊の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の今後の態勢は「情報の分析や評価を続ける中で、適切に判断する」と述べるにとどめた。(東京報道部・新垣卓也)