RSVワクチン承認へ 国内初、60歳以上向け

発熱やせきなど風邪の症状を引き起こすRSウイルス(RSV)について、厚生労働省の専門部会は28日、英製薬大手グラクソ・スミスクラインが開発した60歳以上向けワクチンの製造販売承認を了承した。厚労省担当者は「準備が整えば速やかに承認する」と説明している。国内初のRSV感染症ワクチンとなる。
RSVは、ほとんどの人が幼いうちに一度は感染するが、免疫の働きが低下した高齢者が感染した場合、肺炎などを起こし重症化するリスクが高い。日本では高齢者の年間約6万3千人の入院と約4千人の死亡につながるとの推計もある。
今年5月に世界で初めて米国で承認された。日本では昨年10月に同社が承認申請していた。
開発されたワクチンはRSVの一部を基に作った組み換えタンパクワクチンと呼ばれるタイプ。治験(臨床試験)では有効性82.6%との結果が出ていた。

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