自民・安倍派、集団指導体制継続へ 有力会長候補不在で小泉氏勧誘構想再燃か 小泉氏「派閥入りない」

自民党の故安倍晋三元首相の派閥「清和政策研究会(安倍派)」は31日に開く議員総会で幹部人事を協議する。関係者の話を総合すると、集団指導体制を継続し、塩谷立元総務会長を座長とした常任幹事会を発足させる方向が固まった。「会長選出」を主張した下村博文元政調会長は「顧問」として、常任幹事会から外れる見通しだ。
常任幹事会には塩谷氏のほか萩生田光一政調会長、松野博一官房長官、高木毅国会対策委員長、西村康稔経済産業相、世耕弘成参院幹事長の通称「5人衆」が参加。岡田直樹地方創生担当相らを加えて10人前後となる方向だが「下村氏はリストアップされていない」(安倍派関係者)という。
安倍派の新体制を巡っては、有力な会長候補がいないことで派内調整が長期化し、小泉進次郎元環境相(衆院11区)の派閥入りを求める意見も再燃。小泉氏は周囲に「それ(派閥入り)はない」と話している。
小泉氏の父である純一郎氏は清和研の出身。3度目の総裁選を前に派を離れ「脱派閥」を掲げて勝ち抜き、首相に就いた。清和研関係者は小泉進次郎氏に対し2009年の初当選以来、アプローチを続けてきたが同氏は一貫して無派閥。最近は沈静化していたが、安倍氏死去に伴う混乱もあり勧誘構想が再燃したとみられる。

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