熊本市中央区の雑居ビルで5月、全身を布でくるまれた女性(当時29歳)の遺体が見つかった事件で、熊本県警は30日、現場ビルのエレベーターを保守点検する会社の社員で、事件後に自殺した熊本市中央区、松原聡容疑者(当時31歳)を容疑者死亡のまま殺人と死体遺棄の疑いで熊本地検に書類送検した。
発表によると、松原容疑者は5月28日午前、アルバイト先から帰宅中だった派遣社員の女性をビル内で殺害し、7階の空きテナントのベランダに遺棄した疑い。目立った外傷はなく、死因は窒息死だった。
県警は、防犯カメラの映像などをもとに、女性とビルに入った人物について捜査。7階につながるエレベーターを作動させるためには鍵が必要で、エレベーターを保守点検する会社に勤務していた松原容疑者が浮上した。
松原容疑者は事件後の5月31日、首をつった状態で死亡しているのが見つかった。遺書も見つかったが、事件には触れられていなかったという。