「世界一短いエスカレーター」必要? “通常”から計画変更 川崎

JR川崎駅(川崎市)近くの地下街には、わずか5段しかないエスカレーターがある。ギネスブックにも「世界一短いエスカレーター」(1991年度版)と認定され、「プチカレーター」の愛称で親しまれている。
川崎区によると、プチカレーターは地下街「川崎アゼリア」と商業施設「川崎モアーズ」との連絡通路を造る際、高低差を調整するため設置された。当初は通常の長さの予定だったが、着工後に現場の床下に1本の太いはりを発見。計画変更を余儀なくされた結果、世界一短くなったという。
「そんな短いエスカレーターは必要なのか」との疑問も出る。だが、プチカレーターが設置されたモアーズ地下には食料品売り場があり、買い物した人たちが駅方面のアゼリアに向かう際に利用するため、夕方は混雑する。
購入した食料品が入ったエコバッグを持つ近所の女性(72)は「確かに短いし電気代もかかるだろうけど、私たち高齢者にはありがたい存在かな」と笑顔を見せた。【園部仁史】

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする