山形県内では21日から22日にかけて、クマやイノシシによる被害が相次いだ。
大石田町鷹巣の林で22日午後2時頃、近くに住む80歳代男性がキノコ採り中にクマに襲われ、鼻を骨折するなどの重傷を負った。
尾花沢署の発表によると、クマは体長約1メートルの成獣とみられ、男性の顔をひっかいた後、逃げていったという。男性は徒歩で帰宅し、家族が119番した。現場はJR北大石田駅から西に約1・3キロの田畑が広がる地域だった。
一方、山形市大森の民家では21日午後10時20分頃、イノシシ1頭が窓を突き破って1階の台所に侵入しているのを、住人の50歳代男性が見つけた。イノシシは屋外へ走り去り、けが人はいなかった。
山形署の発表によると、男性が家族3人と1階の和室でくつろいでいたところ、台所から窓ガラスが割れる音がしたため、様子を見に行くと体長約1メートルのイノシシが走り回っているのを発見。4人はすぐに2階へ避難し、110番した。約10分後に署員が到着したときには、イノシシは既にいなかったという。現場は大森公民館から南東に約300メートル離れた住宅街。