湯浅譲二さん死去、94歳=現代音楽作曲家、「実験工房」

現代音楽の作曲家で文化功労者の湯浅譲二(ゆあさ・じょうじ)さんが7月21日午前8時43分、肺炎のため東京都内の自宅で死去した。94歳だった。葬儀は近親者で済ませた。喪主は長男龍平(りゅうへい)さん。後日、お別れの会を開く予定。
1929年、福島県郡山市生まれ。慶応大在学中から武満徹さんらと交流し、50年代には前衛芸術家グループ「実験工房」に参加。交響楽、室内楽、電子音楽など幅広い分野で音楽の新たな可能性を追求した。81~94年には米カリフォルニア大サンディエゴ校で教授を務め、日本大や東京音楽大などでも後進の指導に当たった。
テレビドラマ「木枯し紋次郎」や映画「お葬式」、童謡「はしれちょうとっきゅう」の作曲なども手掛けた。尾高賞やサントリー音楽賞など多数の音楽賞を受賞したほか、紫綬褒章や旭日小綬章も受けた。
[時事通信社]

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする