岸田首相、全漁連会長と面会へ…処理水放出巡り理解得たい考え

岸田首相は21日夕、東京電力福島第一原子力発電所(福島県)の処理水の海洋放出に向け、全国漁業協同組合連合会(全漁連)の坂本雅信会長と面会する。科学的根拠に基づき処理水の安全性が確保されていることや、風評被害に万全を期す意向を直接伝え、理解を得たい考えだ。
政府は処理水の海洋放出について、開始時期を月内とする方向で最終調整しており、近く関係閣僚会議を開き、最終決定する方針だ。福島県沿岸では9月1日から沖合底引き網漁が再開される予定で、地元の漁業者らの風評被害への懸念は強い。そのため、政府は漁再開前の今月中に放出を始め、モニタリング(監視)データを公表して安全性をアピールしたい狙いがある。
首相は20日、同原発を訪れ、汚染水を浄化する多核種除去設備(ALPS=アルプス)などの状況を確認した。

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