北九州市八幡西区にある会員制大型スーパーの屋外駐車場で26日、止めてあった車の中から搬送され、死亡が確認された0歳男児が約2時間半車内に置き去りになっていたとみられることが27日、福岡県警折尾署への取材で分かった。司法解剖の結果、死因は判明しなかったが、現場の状況から熱中症の可能性がある。
両親は互いに「相手が連れて降りたと思っていた」という内容の話をしており、署が詳しい経緯を確認している。男児は、同市の中山喜寿生ちゃん。26日午後0時35分ごろ119番があり、消防到着時には心肺停止状態だった。
署によると、26日は家族ら6人でスーパー「コストコ」を訪れ、午前10時ごろ、父親と知人の女性がそれぞれ降車。続いて母親が長男(5)と長女(3)を連れて車を降り、別々に買い物していた。次男の喜寿生ちゃんは2列目の母親の横でチャイルドシートに座っていた。
福岡管区気象台によると、八幡西区では26日午後1時過ぎに32.9度の最高気温を観測した。