帰省中の大学生がひき逃げされ死亡、69歳男を逮捕…車の底に事故の痕跡

富山市婦中町響の杜で大学生が死亡したひき逃げ事件で、富山県警富山西署は27日、同市のアルバイト店員の男(69)を自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致死)と道路交通法違反(ひき逃げ)の疑いで逮捕した。調べに対し、男は「事件については話したくない」などと供述しているという。
発表によると、男は17日午後11時頃、軽自動車を運転し、市道の交差点付近を東から西に進行中、近くの実家に帰省中だった金沢市の大学生山田 翔向 さん(19)をひいて死なせ、そのまま逃走した疑い。
男は事件後の23日、車を買い替えようと富山市内の自動車販売店を訪れ、車の下取りを依頼。同店の関係者が車の底の部分に事故の痕跡を見つけ、26日に同署に通報した。県警は事件発生後に捜査本部を設置し、自動車関連団体などに情報提供を求めており、今回の販売店も依頼を受けていたという。
逮捕を受け、山田さんの父の 倫 さん(50)は、「安心か 安堵 か、言葉が見つからない。真実を知りたいので知っていることを話してほしい」とした上で、「警察や情報提供してくれた皆さんに感謝したい」と話した。
付近住民によると男は1人暮らし。地域の行事に積極的に参加していたといい、近くに住む40歳代男性は「朝に(男の自宅に)警察が来ていたが、その時も普段と変わらない様子で応対していた。あいさつし合う普通の人で、逮捕には驚いている」と言葉を失っていた。

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