埼玉・本庄の5歳児虐待死、母親に懲役10年判決…同居の男は懲役12年

埼玉県本庄市で2022年3月、住宅の床下から柿本歩夢ちゃん(当時5歳)の遺体が見つかり、母親らが傷害致死や死体遺棄などの罪に問われた裁判員裁判で、さいたま地裁(北村和裁判長)は8日、母親の柿本知香被告(32)に懲役10年(求刑・懲役12年)、同居していた無職丹羽洋樹被告(36)に同12年(同15年)の判決を言い渡した。
判決によると、両被告は丹羽被告の内縁の妻、石井陽子被告(55)(傷害致死罪などで起訴)と共謀し、22年1月18日に本庄市の自宅で歩夢ちゃんを床に複数回投げ飛ばすなどして死亡させ、19日頃に遺体を床下に埋めた。柿本被告と歩夢ちゃんは21年1月頃から石井、丹羽両被告と同居。暴行はこの時期からで、逆さづりで振りまわしたり猫用ケージに監禁したりした。
北村裁判長は石井被告が「しつけのため」に暴行を指示したと認定したが、柿本被告について「母親として我が子を守るべき立場なのに、犯行に加担し続けた」と非難。同種事件の中でも「特に重い部類だ」と断罪した。

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