秋本氏へ資金「国会質問の謝礼」 前社長が東京地検特捜部に説明

秋本真利衆院議員(48)=自民党を離党=に多額の資金を提供したとされる日本風力開発の塚脇正幸前社長=1日辞任=が、東京地検特捜部の事情聴取に対し、資金は「国会質問の謝礼だった」との趣旨の説明をしていることが2日、関係者への取材で分かった。
秋本氏は、自民党の再生可能エネルギー普及拡大議員連盟の事務局長を務めていた。日本風力開発が参入を目指している洋上風力発電事業を巡り、国会で質問を繰り返していた。特捜部は秋本氏への任意聴取も重ねており、贈収賄容疑での刑事責任追及に向け捜査を進めている。
特捜部は、秋本氏や塚脇氏らが設立した競走馬の組合が秋本氏の管理下にあり、塚脇氏からの資金が賄賂に当たるとみているもようだ。20回以上資金提供し、総額は3千万円ほどに上るという。
関係者によると、特捜部は7月以降、塚脇氏を聴取してきた。塚脇氏は当初、提供資金は賄賂ではないと説明していたが、8月に入り、賄賂だと認める方針に転じたとされる。

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