台風11号 沖縄先島の大部分は強風域に 明日にかけて強雨や高波にも注意

9月2日(土)15時現在、台風11号(ハイクイ)は勢力をやや強め、中心付近の最大風速が40m/sとなりました。先島諸島の大部分が風速15m/s以上の強風域に入っています。15時40分までの最大瞬間風速は、宮古島で22.0m/s、石垣島で20.6m/s、那覇市で19.8m/sを観測しました。▼台風11号 9月2日(土)15時 中心位置 石垣島の南南東約240km 大きさ階級 // 強さ階級 強い 移動 西北西 15 km/h 中心気圧 970 hPa 最大風速 40 m/s (中心付近) 最大瞬間風速 55 m/s今後も西寄りに進んで、今夜から明日の明け方にかけて石垣島などの先島諸島に最も近づく見込みです。台湾付近を通過したあとは、動きが遅くなる予想となっています。
台風11号 今夜が風雨のピークに
台風は先島諸島から少し南に離れた所を進むとみられます。中心付近の非常に発達した雨雲は海上を進むものの、外側の活発な雨雲が通過するタイミングでは一時的に雨が強まる見込みです。台風が遠ざかる明日3日(日)も湿った空気の流入が続き、強雨の可能性があります。また、台風11号と本州付近に勢力を広げる太平洋高気圧との間で気圧差が大きくなっているため、台風の北側に風の強い領域が広がっています。先島諸島では明日の午前中にかけて、沖縄本島でも今夜までは強風に注意が必要です。先島諸島の近海では波の高さが6~7mに達し、沖縄本島周辺でも5m前後に達するとみられます。高波やうねりにも警戒をしてください。
台風の名前
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。台風9号の名前「サオラー(Saola)」はベトナムが提案した名称で、ベトナムレイヨウという動物のことです。台風11号の名前「ハイクイ(Haikui/海葵)」は中国が提案した名称で、「イソギンチャク」のことを意味する中国語からとられています。台風12号の名前「キロギー(Kirogi/)」は北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)が提案した名称で、「がん(雁)」のことを意味する朝鮮語からとられています。

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