9月6日、17歳の誕生日を迎えられた悠仁さま。
宮内庁は、この1年間の悠仁さまの学校や学校以外でのご様子について、文書を発表した。
全文は以下の通り。
令和5年9月6日宮内庁皇嗣職
悠仁親王殿下は、17歳のお誕生日を迎えられました。この1年をお健やかに過ごされました。
4月から筑波大学附属高等学校の2年生になられました。 引き続き、ご友人たちとともに学習や部活動、学校行事に積極的に取り組まれ、充実した日々をお過ごしになっていると伺っております。また、2年生となられてクラスを越えた交流も増え、新たなご友人との出会いの中で、心身ともに成長していらっしゃるようです。
1年生の昨年9月には文化祭 (桐陰祭)、 10月にはスポーツ大会が開催され、多くの仲間と楽しまれたようです。桐陰祭では、同級生とご一緒に夏休み中から準備に取り組まれ、クラスで企画した出し物の運営に参加されたとお聞きしています。ご自身の学年の他、他学年の発表や生徒たちとの交流を楽しまれたそうです。
スポーツ大会では、種目ごとのクラス対抗戦が行われ、バレーボールに参加されました。 サーブで連続得点を挙げることもあり、高校生らしく生き生きとプレーされていたと聞いております。またクラス対抗の綱引きでは、大きな掛け声をかけながら、力いっぱい綱を引いていらっしゃったそうです。
今年の6月には、2年生の行事として筑波大学の研究室を訪問されました。ご関心の高い生物系の研究室で、研究活動の様子を見学されたり、実際に顕微鏡をのぞいたりなさったりしたとのことです。
バドミントン部でのご活動も充実していると伺っております。休み時間に自主練習されたり、仲間とダイナミックなラリーをされたりすることもおありのようで、技能も上達しているとお聞きしております。 また、新しく入った1年生にアドバイスをされるなど、部活動にも積極的に取り組まれているようです。
授業については、2年生になられて科目数が増え、課題の難易度も上がっていますが、休み時間を使って担当教員に質問をされたり、クラスメートと課題の解き方を教え合ったりするなど、楽しみながらバランスよく学ばれているようです。
学校以外のご活動も充実しておられます。
昨年10月には、秋の高等学校のお休みを利用され、 お一方で神宮へお成りになりました。これは、神宮から秋篠宮家に対し展覧会が開催される旨のお話があり、特に高校生になられた悠仁親王殿下にご覧いただければとのお誘いがあったものです。 ご参拝の後、神宮徴古館等で開催されていた特別展 「生きる正倉院―伊勢神宮と正倉院が紡ぐものー」 をご覧になりました。説明を熱心にお聞きになり、いろいろと質問をなさっていました。 こうしたご姿勢は、他の場面でも共通しています。
同じく昨年10月、ブータンのソナム・デチェン・ワンチュク王女殿下 (国王陛下の妹君)並びに同王女殿下のお子様であられるヴェロチャナ・リンポチェ・ンガワン・ジグミ・ジグテン・ワンチュク殿下、ダショー・ジグジェ・シンゲ・ワンチュク殿下の王子殿下お二方と、また、12月には、ベルギーのアストリッド王女殿下(国王陛下の妹君)と、宮邸にて秋篠宮皇嗣同妃両殿下並びに佳子内親王殿下とともにお会いになりました。 外国の王室の方々と交流される貴重な機会であったと拝察いたします。
今年1月には、ご両親殿下とともにJICA横浜海外移住資料館をお訪ねになりました。開館20年を迎え、一部リニューアルが行われた常設展及び企画展「雄飛ふたたび―沖縄移民の歴史とウチナーンチュの絆」をご覧になって、 北中南米への日本人移住の歴史と日系人の暮らしを学ばれるとともに、日本に暮らし様々な分野で活躍されている4人の日系人と懇談され、日本とのかかわり、日本での仕事や活動などについてお話をお聞きになりました。
7月下旬には、日本から大勢の移民が海を渡ったパラグアイとブラジルから来日中の、日本パラグアイ学院日本研修旅行の参加生徒及びブラジル日本語センター主催 「ふれあい日本の旅」 の参加生徒たちとお会いになる機会がありました。南米からの同世代の方たち一人ひとりと懇談され、両国の文化の一端にもふれられました。 これらの学校等の方々とは、来日の機会や秋篠宮家の皆様が両国を訪問された際に継続して交流されており、悠仁親王殿下が日本パラグアイ学院の生徒とお会いになったのは平成24年に次いで2度目、ブラジル日本語センター主催「ふれあい日本の旅」生徒とお会いになったのは平成24年、26年及び28年に次いで4度目のこととなります。
また、7月末には、秋篠宮殿下とご一緒に第47回全国高等学校総合文化祭 (2023 かごしま総文)が開催されている鹿児島県を訪ねられました。総合開会式に出席され、パレードや自然科学部門、美術・工芸部門をご覧になったほか、畜産食農科が設置されており、黒牛や黒豚の飼育や繁殖等を行っている鹿児島県立曽於高等学校において、畜産同好会の活動を視察され、引き運動や静止調教など牛の調教の様子をご覧になりました。
昨年度も第46回全国高等学校総合文化祭(とうきょう総文2022) の総合開会式に出席され、いくつかの部門をご覧になりましたが、今回は公的に地方へお出ましになる初めての機会となりました。妃殿下がCOVID-19の感染によりお出ましがかなわなかった中、殿下とお二方でのお成りとなりましたが、様々な場面における父宮殿下のなさりようを間近でご覧になり、学ばれるところが大きかったものと拝察しております。
これらのご活動以外についてですが、学習の合間などに、トンボ類とその生息環境の調査を引き続きなさっています。また、幼稚園のときから毎年作ってこられた野菜は今年もお作りになっています。そして水田には、今年もうるち米やもち米が作られ、中学生のときに稲の交配実験をされた系統についても引き続き経過観察をなさっています。
以上のように様々なご活動をされています。先々のご予定などを見通しながら、今なさるべきことは何かをお考えになって行動をされ、それぞれをバランスよくなさりながら生活を送られているように拝見しております。
夏季休業は8月30日(水)に終わり、 お元気に高等学校に通われています。