共産党の小池晃書記局長は11日、会見で次期衆院選広島6区の公認候補者として立候補を予定していた村井明美氏の立候補を取り下げることを発表し、陳謝した。村井氏はX(旧ツイッター)で東京電力福島第1原発の処理水海洋放出を巡って「汚染魚」などと表現した。小池氏は「まるで日本近海の魚が放射性物質で汚染されているかのような発信をした。これはわが党の見解、認識とは反する中身」とした上で「公認した中央本部の責任である。私からも関係者のみなさんに謝罪をしたい」と述べた。
小池氏は村井氏に対して「(発信)直後に中央の書記局として削除して謝罪するように本人に指示し、本人が削除した」とし、村井氏から「候補を辞退したい、という申し出があり、本日の常任幹部会で承認した」と語った。
また小池氏は海洋放出されている処理水について「原発事故に伴う、さまざまな放射性物質が含まれている。通常運転の原発で出て来るトリチウム水ではない」とし、「汚染水という、呼び方をすること自体、科学的な根拠がある」と強調した。