京アニ作品見て小説執筆決意=青葉被告「足跡残せる」―放火殺人公判・京都地裁

京都アニメーション第1スタジオが放火され36人が死亡、32人が重軽傷を負った事件で、殺人罪などに問われた青葉真司被告(45)の裁判員裁判第4回公判が11日、京都地裁(増田啓祐裁判長)であり、弁護人による被告人質問が続けられた。青葉被告は「京アニのアニメを見て小説を書き始めた」と説明した。
青葉被告の供述によると、同被告は2009年に郵便局に勤務し始めたが、犯罪歴を知られたと思い、3カ月ほどで退職。昼夜逆転の生活をする中で、アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱(ゆううつ)」を見て「実力さえあれば暮らしていける何かに就かないといけない。小説に全力を込めれば暮らしていける」と思い、執筆を始めた。
約2年かけて小説を執筆した後、当時創設されたばかりの「京都アニメーション大賞」なら「自分で意見を出せて前例を作れ、足跡を残せる」と考え、インターネットで京アニについて調べ始めた。
しかし、ネット掲示板でやりとりするうち、匿名の書き込みから「京アニが自分の犯罪歴を知っている」と解釈し、「ばれたら続けられない」「京アニ(大賞)に送れない」と考え、コンビニ強盗を実行して逮捕された。青葉被告は「はい上がろうとすると、必ず横から足を引っ張られる。うんざりして最終的に刑務所に行くしかないと考えた」と話した。
[時事通信社]

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