中古車販売大手ビッグモーターの店舗前で街路樹が枯れていた問題で、国土交通省は13日、国道沿いにある7県の9店舗に関し、各県警に器物損壊容疑で被害届を提出すると発表した。いずれも土壌から除草剤成分が検出されたという。
国交省によると、被害届の対象は、福井店(福井県)、越前店(同)、松本店(長野県)、高松国分寺店(香川県)、平井店(愛媛県)、松前店(同)、飯塚店(福岡県)、多良見店(長崎県)、宇部店(山口県)。
ビッグモーターは、北海道から沖縄まで全国で約260店舗を展開している。国交省によると、国道沿いにある111店舗のうち、11店舗の周辺の街路樹が過去5年以内に枯死していた。8~9月に、店舗前の植栽スペースの土壌を採取して分析した。
街路樹の枯死は各地で発覚しており、管理する自治体が器物損壊容疑で警察に被害届を提出している。9月上旬には、神奈川県警や警視庁が複数の店舗に器物損壊容疑で一斉に家宅捜索に入り、同社従業員らの関与について調べている。【内橋寿明】