日本大アメリカンフットボール部員による違法薬物事件を巡り、日大は14日、文部科学省から求められた調査報告書の提出期限を「10月中」に延ばすよう同省に申し入れた。今月15日が期限だったが、複数の部員が関与した可能性が浮上するなど調査対象が拡大したためとしている。文科省は「延期は認めるが、可能な限り速やかに対応してもらいたい」としている。
事件を巡っては、アメフト部の寮で7月に覚醒剤と大麻が見つかり、部員1人が逮捕され、他の部員も警視庁から任意聴取を受けた。文科省は8月22日、警察への届け出までに12日かかったことや、事件に関する日大内部での情報共有に問題がなかったかどうかを調べ、報告するよう日大に指導。日大側は弁護士らによる第三者委員会を設けて、関係者へのヒアリングなどを進めている。【李英浩】