沖縄のホテルPR動画にセクハラ批判 出演の浦添市長が会見で謝罪…市に苦情3件

TikTokに投稿した動画が「セクハラや女性蔑視だ」との批判を受け、22日に沖縄・浦添市の市長が緊急の謝罪会見を開きました。市に寄せられた苦情は3件でしたが、会見で市長は「不適切な動画の配信となり痛恨の極みでございます」と謝罪しました。

沖縄・浦添市 松本哲治市長
「今回は非常に不適切だったというふうに考えています」
沖縄・浦添市の松本市長が22日に緊急の謝罪会見を開きました。発端は、市がTikTokに投稿した動画でした。

動画は浦添市のホテルをPRするための市長らの「演出」でした。
しかし動画には、「美女とホテルへ」というテロップに、「若い女性と密会」というナレーションが入っていました。
動画の最後は――

こうした内容をめぐって、地元紙が「セクハラや女性蔑視」だと問題視したのです。
沖縄・浦添市 松本哲治市長
「ギリギリのラインを狙って思いを届けたいという意図でしたけど」
――女性蔑視・セクハラだと(考えているか)
沖縄・浦添市 松本哲治市長
「(女性)蔑視を意図したものではありませんし、私自身、蔑視したつもりはありませんでした。あたかも女性とホテルに行ったり、プールにお誘いするっていうのはセクハラにあたるという新たな認識をしてですね、お調子者キャラの市長がスタッフから最後シカトされるっていうオチっていうストーリーになっています」
「浦添市を知ってもらいたい」として投稿した動画。街の人に感想を聞いてみました。
19歳と20歳の学生2人
「面白くはないよね」
学生(20)
「嫌な気持ちになる人はいるのかなと」
大学生(20)
「暴露系みたいな雰囲気だしてて、みんな『お?』ってなって、それでPRできるからいいんじゃないかな」
大学生(20)
「なんかほっこり系? ギャグ系なんだなと思ってちょっと面白かった」
セクハラ問題に詳しい専門家に話を聞きました。
セクハラ問題に詳しい 日本女子大学 大沢真知子名誉教授
「やはりセクハラのような動画になっていると思います。一昔、一時代前の視点で男性中心の視点で作られている。いろんな人が見たときに不快にならないかってチェック機能が働いていない、そういうことも気になりました」
市に寄せられた苦情はわずか3件でした。それでも市長は「不適切な動画の作成・配信という形になったことは痛恨の極みでございます。今後は地道な…活動に徹していきたいと思っています」と謝罪しました。
松本市長は、「今後TikTokへの投稿を行わない」としています。
(9月22日放送『news zero』より)

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