NHK会長 報道局の職員による不正経費請求問題を陳謝「言語道断」「会長として深くお詫び」

NHKの稲葉延雄会長が27日、東京・渋谷の同局で定例記者会見を行い、報道局の職員による不正経費請求問題について謝罪した。

会見冒頭、稲葉会長は自ら報道局の職員による不正経理請求について切り出し、「NHK報道において公金である受信料の不正利用という、あってはならないことが生じたことは言語道断。会長として深くお詫びいたします」と謝罪。「断固とした態度で臨む必要がある」とした上で「取材、制作にかかわる領域ではありますが、検証を可能な限りアカウンタブルにするため、今後、外部の有識者からなる第三者委員会を早急に設置して徹底的に調査し、厳正に対処いたします」とした。

第三者委員会を設置するという大きな動きとなったことには「金額の問題ではない。受信料の私的利用というあってはならないことが起きたということ。額の大きさではなく、重要な問題」と事の重大さを強調した。

同局は26日、「今年7月、報道局の職員が不正な経費請求を行っているとの情報が寄せられ、調べたところ、規程等に反し、私的な飲食が含まれている疑いが強いことがわかりました」と発表。続けて「取材・制作に関わる領域ではありますが、検証を可能な限りアカウンタブルにするため、外部の有識者からなる第三者委員会を早急に設置して徹底的に調査を行います」と報告。「また、同様の事案が起きていないか、第三者委員会のもとで、徹底調査し、厳正に対処してまいります」とした。

発表を受け、NHKはコメントで「NHK報道の中核組織において、公金である受信料の私的利用という、あってはならないことが生じたことは言語道断であり、徹底的に調査して厳正に対処してまいります」としていた。

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