元講談社次長、妻殺害を否定 改めて無罪主張、差し戻し審

東京都文京区の自宅で16年、妻を殺害したとして殺人罪に問われた講談社の青年コミック誌「モーニング」の元編集次長朴鐘顕被告(48)の差し戻し控訴審初公判が3日、東京高裁(大野勝則裁判長)であり、弁護側は「検察の有罪ストーリーと矛盾する痕跡もある」として、改めて無罪を主張した。検察側は控訴棄却を求めた。
弁護側は「証拠から言えることを厳密に考え、無罪の痕跡に目を向けてほしい」と述べた。被告はスーツ姿で出廷。名前や住所などを答えた以外に発言の機会はなかった。昨年11月の最高裁判決は「審理が尽くされたとは言い難い」として、一審に続き懲役11年とした二審判決を破棄し、審理を差し戻していた。

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